今日という日に、ごめんなさい。

今日は、終戦の日だ。
父の教えで、うちでは「終戦記念日」という言葉は使わない。
父曰く、記念日ではないから、という理由。
私は戦争をまったく知らない。母も幼かったので、戦時中というよりも戦後の食糧難の思い出のほうが大きいようだ。
父は晩婚で私は遅くできた子どもなので、意外と年を食っている。戦地にはギリギリ行かずにすんだという世代で、一番多感な少年時代に戦争を経験している。だから、父の話はとても重い。東京大空襲で多摩川の河原で死体を焼くのを手伝ったり・・・・。目の前で死んでいく人もたくさんみたそうだ。一歩間違えたら死んでいたかもしれない中を生き残った父。
その遺伝子をきちんと受け継ぐことができたことに感謝するのが今日という日。
戦時中に産まれた母。その中で母を産んだ祖母の生命力にも感謝。でなきゃ、私は産まれなかったのだから。
そして、そのタフで大事な遺伝子を後に受け継ぐことができず、のらりくらりしている自分。ここ数年、この日が来ると、親や祖母たち、私につないでくれた人たちに申し訳ないなぁ・・・と心で謝ることが増えている。

そして、このB.C.もつないだ命で今がある。戦争中、生き延びたB.C.の先祖がいたからこそ、今、B.C.がいるんだな~としみじみ思った。でも、手術をしちゃったから、B.C.も後世につなげない。なんだか、B.C.にも祖先にも悪いことをしたかも、となんだか悲しくなった。
今日は、いろんな人に「ごめんなさい」を言う日だ。
今日という日に、ごめんなさい。_c0134727_0524217.jpg

by boochikurin | 2007-08-15 20:40 | B.C.