ピリカ、おうちに帰ってきました。

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ピリカですが、中野の哲学堂の動物霊園にて、火葬しました。
コメントをくださった皆さん、ありがとうございます。
本来はお一人お一人にお返事せねばと思うのですが、お許しください。



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ピリカ、小さくなって帰ってきました。
善丸かあさんからのお花、キレイに飾らせていただきました。
ありがとうございます。
柩には、向日葵を入れました。
天国にいるチーム向日葵の猫さんもきっと応援してくれるでしょう。

5月7日に変なゲポして、翌日に入院して。
毎日病院で検査もしていたのに、治療もしていたのに。
一時的に黄疸数値が下がって、ご飯もたくさん食べることができて、
なんだ、ピリカ、元気になったね、と思っていたのに……。
でもね、なんだかいつものピリカと違ったよね。
寝るのが大好きだったのに、寝るときも目を開けていて。
「つらいの?」って抱っこするとゴロゴロ言うけど、なんだかいつもと
違って、お母さんは心配でたまらなかったよ。
でもね、毎朝一番に病院について、治療してもらって。
これを繰り返せばよくなると思っていた。

でも、違いました。
ピリカの病気はもっともっと重篤で。
胆管肝炎がもともとの疾患原因ではなくて、もしかしたら、
ちょっと前から膵臓が悪くなっていたかもしれないって、
最後に見てくれた先生がお話してくれました。
前の病院でも膵臓のトラブルを疑って、外の検査機関に
血液データも出していて、膵臓は問題ないと言われていたのに。
手術してみたら、膵臓に菌が繁殖していて、炎症を起こしていました。

どっちが先に起きたことかはわからないけど、自己免疫疾患と
言われていたけど、ピリカのお腹の中はいろんな菌がいっぱい
になっていました。しかも、抗生剤がなかなか効かなくなっていて、
最終的にピリカに適する抗生剤の判定がもうすぐ出るというところで、
菌に血液が負けてしまいました。

ステロイドを使ったことで、炎症を抑えることはできたけど、ピリカ
の菌を増やしてしまったのか、今はもうわかりません。
さらにいえば、膵臓は沈黙の臓器。もしかしたら、以前からちょっと
ずつ具合が悪かったのかもしれません。
いつもカイカイや舐め壊しなどアレルギーのことばかり注目してしまい、
他の具合の悪さに気づきませんでした。

アレルギーがあるということは免疫バランスが悪い子なのだから、
もっときちんと全身をトータルにみてあげればよかった……。

退院したあと、数値が上昇し始めたときに、他の病院に行けばよかった……。
そうしたら、間に合ったかもしれなかったのに。

でも、前の病院の先生も献身的にケアしてくれていて、胆管肝炎は
時間がかかる、手術は勧めないと何度も言われ、「だったらこのまま
様子を見よう」「ステロイドの種類を変えてみよう」という手段に出て
しまいました。
ネットで調べても、胆管肝炎のケアの方法は詳しく出ていなくて、
手術は予後が悪いということばかりが目に入って、「やっぱり投薬で
いいんだ」「きっとよくなる」と思い込んでしまいました。
もう言い訳にしかならないね、ピリカごめんね。

でもね、最後に行った病院では、前の病院やネットでは出てこなかった
最新の術式を提案されました。あ、これで助かるんだ! って思ったのに……。
先生たちの技術は素晴らしかったのに、私がもっと早くこの病院を選択
していればよかったのに。

取り返しがつかないことをしてしまいました。
救えたかもしれない命だったのに……。
本当にごめんなさい。

ただ、ピリカのことで、動物医療がものすごく進化していることを知りました。
人間と同じ術法を使って、治らないと言われる疾患をケアするドクターが
いることもわかりました。
手術まで選択したことは私のエゴだったのかもしれません。
もちろん、私も手術の選択はありませんでした。
セカンドを取ると決めても「ピリカちゃんの症状はもう……」とか「手術は
今いる病院でもうちでやっても同じです。今通っている病院は腕がいい
ですよ」という病院ばかりで、「診ましょう」と言ってくれる病院すらなか
なか見つかりませんでした。
でも、最後に行った病院は、「厳しい症状はわかりました。難治化すると
胆管肝炎は確かに猫には難しい病気です。でも、その方法以外にも術式
もあるし、助けるケースもあります。でも、まだ5歳ですよね。猫ちゃんの
状態を診て、先のことをしっかりと相談していきましょう。助けたいです、
うちにすぐにいらっしゃい」と言ってくれました。

この病院は、通っていたかかりつけ医の待合室でワンちゃんのママたちがいい
病院だと話しているのを耳にして気になっていた病院でした。
でも、クチコミ検索すると批判も出ています。
だから、行くのに躊躇していました。前病院でも、技術はあるけど高い。さらに
そこでも同じ術法しかないから胆管肝炎の場合は成功率は低い、と
言われました。
でも、現実は違いました。本当にみなさん夜中まで、ピリカを診てくれた。
私の疑問にもすべて答えてくれて、問題点にどんな答えがあるかも
丁寧に話してくれました。
確かに、ピリカは旅立ってしまったのだから成功したことにはならないけど、
その術法でピリカが旅立ったけではなく、すでに腹膜炎をお越し始めていた
ことが原因でした。

だから、猫が胆管肝炎にかかって術後が悪く悩んでいる人は諦めないで
ほしいです。胆管と十二指腸をつなぐ以外にも術法はあるのです。
早く技術がある病院で診てもらえば、投薬にしろ、手術にしろ選択幅は
広がるのです。ネットにも猫の胆管肝炎の対処法はあまり出ていないの
で、これはきちんとここに書き記したいと思います。

どんなに後悔してもピリカは戻ってきません。
この後悔は一生背負っていくものです。
でも、懸命に生きようとしてくれたピリカから教えてもらったことが
たくさんあります。

●数値が改善しない、悪化したと思ったらすぐに次の手段に出ること
●体質的に免疫が弱いタイプの子は、悪い症状が出てからではなく、
年に1度高度医療の病院で全身検査してもらって、体の状態がわかって
から、かかりつけ医を上手に利用する。
●輸血ドナー問題を考えたい。最後に通った病院は救急病院でもあるので
輸血ドナーさんは確保されているのですが、それでも土日などは連絡が
取れないこともあるので、安心確保のために声かけをするそうです。
ピリカはドナーさんからありがたくいただくことができました。
でも、血液は常に不足しているとのことです。犬猫にももっときちんと
ドナーシステムがあるといいのに、と実感しました。
この件は、今度また書きたいと思います。

本当に、B,C.を亡くしたときも辛かったですが、年を重ね少しずつ、という
展開と違って、今回はあまりに急で、しかも若くてまだ信じられません。

とてもとてもとても大事に育てていたのに、大好きだったのに……。
B.C.を亡くして、その気持ちが整理できるまで時間をかけて、そろそろ
かなと思ったときに、ネットで一目惚れして、すぐに連絡して。
会ってすぐに、「え? 誰誰??? 遊んでくれるの?」ってスリスリされて、
B.C.でしばらく痩せて元気がない猫しか見たことがなかったから、
ピリカの元気な仕草にすぐに夢中になってしまいました。
とっても可愛くて、うるさくて、威張ってて。でも、いっしょに寝るのが好きで。
パソコンを使っているとキーボードをすぐに独占して。
でも、今、キーボードの上にあなたはいません。
どうしよう、どうしよう、悲しすぎます。

ハナちゃんも、ずっと情緒不安定で。今日は、ずっとお尻が臭いです。
猫がお尻が臭いのは、子供返りの証拠です。ハナちゃんの甘えるお姉
ちゃんがいなくて、寂しいのです。
ごめんね、ハナ。お母さん、しっかりしなくちゃ。

なんだかとりとめがない話でごめんなさい。
でも、いろんな意見をいただき、ありがとうございました。
お礼はいつかいたします。
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by boochikurin | 2015-06-10 21:27 | ピリカ