そうか、もう君はいないのか

c0134727_16532775.jpg

小説家の城山三郎の手記からタイトルはいただきました。
ピリカが旅立って、早2週間。なんだかまだ、現実が受け止められず、
無意識にご飯のとき「ピーちゃん、ピリカ」と呼んでしまうときがあります。



城山三郎氏のこの手記は、愛する妻が突然肝臓がんを宣告され、
間近で死が近づく妻(容子さん)に寄り添いながらも何もできず、
戸惑う夫の本音が綴られています。
手記にはこんな一節があります。

”もちろん、容子の死を受け入れるしかない、とは思うものの、
彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる。
容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。
ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、
「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする……”

私も気持ちとしては、同じように、うまく慣れることができず、
ついつい話しかけてしまうのです。
それは、本当に無意識で、無意識だからこそどうしたものか。

B.C.のときも闘病中は、なんだかバタバタしていて、疲れていたのですが、
病のベースには、「老い」というものがあったので、その変化はB.C.に
とっても私にとっても「受け止める」時間をくれたような気がしていました。
斜頚だの網膜剥離だのリンパ腫だのいろんなことはあったけれど、
そうか、どうしたい?どうしていく? 何が一番いいかな? と考える時間
が少しだけですがあった気がしました。
今振り返ればいい選択ができたかはわからないけど、闘病という時間を
共有できたような気がしたのです。
徐々に、足腰が弱くなり、排尿を失敗しても、徐々にというスピードをB.C.
なりに作ってくれている気がしました。

でも、ピリカの場合は、本当に丸1ヶ月。こちらが、アレルギー持ちだから、
強い薬は使いたくない、ストレスがかかる治療は避けて、もう少しマイルド
治療でどうにかならないかな、と思っている速度以上に、病気の進行が
早くて、私は走っても走っても追いつけない感じでした。

過去のピリカの記録をみると、ヒドイカイカイが出たときに、一度肝機能の
数値が高くなったことがありました。
でも、そんなに心配する数値ではないと言われ、腎臓のほうを注意深く
みたほうがいいかも、と言われただけでした。
あのときから、もしかしたら悪かったのかもしれません。

実はピリカ、去年からカイカイがひどく悪化していました。
去年の夏には、耳たぶから漿液が出てしまうほどかきむしり、耳が
真っ赤に晴れ上がってしまうこと2回。左目の上にもお岩さんのよう
にかきむしって腫れたこともありました。
左目のしゅん膜が赤く腫れたことも……。
今回ピリカ、かなり容態が悪くなってから、左目の具合が悪くて、
もしかしたら左目は網膜剥離を起こしてしまったかもしれないという
話もありました。
いろんなところの不調が一気に結果として出てしまったのかもしれません。
今更原因を探そうとしてしまうのですが、もしかしたらあのときが、
このときが、と思うばかりでなかなか答えにはたどり着けません。

この2週間、1ヶ月の闘病中で考慮してもらっていた仕事もたまりに
溜まっていたため、休みたいのに休めず、疲れたまま鉛のような
体を無理やり動かしているような毎日でした。
睡眠不足が1ヶ月以上続いたせいか、右目が痙攣してしまい、
下まぶたのピクピクが止まらず、どうしたものかという感じです。
今日はちょっと長く休め、少しダラダラできました。

ハナはもう、おねえちゃんがいなくて寂しくて寂しくてしょうがなく、
ピリカの代わりに帰宅した私を舐めてくれます(涙)。
家にいる時間はたっぷり遊んであげるようにしていますが、
ハナななかなか満足できないようです。
意外とピリカは、ハナと遊んでいたのかもしれません。
でも、ご飯もきちんと食べて、いいウンチをしっかりとしてくれています。
ハナにはみんなの分も長生きしてもらわないと!!
c0134727_17301437.jpg

皆さんへのお返事と胆管肝炎に関して、今回経験したことを
書かねばと思いながらも、まだちょっと気持ちに余裕がなくて。
もう少しお時間をくださいませ。すみません!
by boochikurin | 2015-06-20 17:33 | ピリカ